書くこと、まどろむこと、決めること/渡邉建志
 
の力だけで決めたことは
なくて、だから無鉄砲なこと、つまり、ほかの人からは見えない自分の生きるための衝動に任せて動いたことはなく、いうなればわたしは、自分を生きないで、
ただ生きてのびてきた。たくさんの可能性と、たくさんの能力の臨界期を失っていきながら。

可能なことしかできないし、可能なことはいつもスモール・ステップ。それに満足できないこともよく分かる。けれど、短期的な目標と、長期的な目的を、
バランスよく保って。その長期的な目的が、副産物の自己目的化になっていないかをいつも確かめて。本当にそれが生の衝動と重なるかを考えて。


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