花言葉四行詩 <6>/
nonya
パンジー (ものおもい)
青空の端にぼんやり頬杖をついて
ほつれた飛行機雲を指先で丸めながら
色とりどりの想いを散らかしっぱなし
冬風が口笛で呼んでも君はうわの空
わびすけ (ひかえめ)
張りつめた冷気を乱すこともなく
ふっと足を止め梢を仰ぎ見たその人の
唇から零れたたおやかな温度が
侘助の寡黙にひとつふたつ紅を灯した
戻る
編
削
Point
(8)