Critical Choice/
伊月りさ
その身を守る戒めを
守り続けた青年に似た
ひとつの砦がある年月に
新宿/小学校の窓ガラス
を
壊されたがっているようで
わたしの拙いピッケルが
亀裂を走らせたがっている
葉脈めいていて道は、選びきれないほどでしたが
なんだか全て粥状していた
潔癖気味のわたしはここで
壊されたがっているようで
大量の岐路が針の蓆(むしろ)で
電導しないじゅくじゅくの
わたしは人生と繋がる
わたしはまだ痛い
戻る
編
削
Point
(1)