ごめんなさい/小川 葉
 
 
僕から君へ
それは届かないかもしれないけれど

届いてしまったなら
ごめんなさい
僕は
それが届いてしまった
世界であやまってばかりいた

ねえ、おかあさん
ここはどこなんだろうね
世界とは
いったい何なんだろうね

僕から君へ
それは届かなくてもよかったんだ

けれども届いてしまった
僕や君
みんな生まれてしまったんだ

届けたいものは
まだこんなに
たくさんあるんだけれども

いったいその質量は
宇宙という僕らの概念を
あっというまに超えてしまうから
不思議なものだね

ああ君は
過ちをしたんだね
死のうかななんて考えたりも
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