ム・ジ・ル・シ/バンブーブンバ
十年も二十年も百年も結局わからないということだ。
きっとぼくにはわからない。
変われない。つたわるだろうか。
変わらないということの、この質感が。
カルフォルニア。
なんて響きだ。
筋道とはなんだろうか。意味を
意味を塗りたくるということ。
生きるということ。
なのかもしれない。
意味をつけることに
なれきっている。
それにしても嘆きはあまりかっこいいものではない。
猫の額をさすったら
幾分すくわれるだろうか。
猫の額だ。
ただの短毛種の
猫の額だ。
こうしていつもおわる。
いちにちがおわる。
ぼくにはありったけのなにかがない。
そうだ。やっぱり、
ありったけだ。
戻る 編 削 Point(5)