ム・ジ・ル・シ/バンブーブンバ
こうしていつもおわる。
いちにちがおわる。
ぼくにはありったけのなにかがない。
そうだ。ありったけだ。
それにしても
みながとおりすぎていった。
いや、とおりすぎようとしている。
ほんとうだろうか。
とおりもしない。どうでもいいことだ。
きのうのしたことさえろくでもない。
ことばがやみにしずむ。
それらさえみえてこない。
自分のためにベストをつくす?
そんなことが可能だろうか。
ひとりの若者がやってのけたとして
新しいまなざしが宿るだろうか。
親しい友(アイツ)がいる。
兄だ。
ふたごの兄だ。
もういいだろう。
そうしたことに肩
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