花火の夜/
Kanata.
形のないそれを掴みたいんだ
掌に乗せるようにそっと
見上げたら花火がすでに消えていっていた
残った余韻に僕はキミを想った
そばにいたい そばにいてほしいなんて
思うのは簡単だけれど
“夏の終わりが近づくたびに
キミが恋しくなっていく”
切なさが全身を流れる
“ドン”とまた
花火は空に上がった
余韻は繰り返し、
僕を襲った
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