眠れない朝に/かんな
 
ーヒーを入れる
サンドイッチをほうばりながら
パソコンを開くと
かじかんだ指でキーボードをはたく

大半のサンドイッチを
コーヒーで胃に流し込むと
眠れなかった夜を思い返した
今しがた画面に打ち込んだ
ため息のような現実に
わたしは寝がえりをうってみるけれど
ほおばっていたパンに染みこむ
コーヒーの黒さに
夜を想像するしかない

そんな薄っぺらい夜が過ぎて
カフェオレみたいな朝がくる
残りのコーヒーをすすりながら
カーテンを開け放つ
そうして煙を浮かべて
おはよう
とつぶやいてみる


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