無意識ナックルボーラーの悩み事/高橋魚
 
あまり美味しくない過去をまぁるくくるめて

ゴミ箱に向かって放り投げる

無回転で空中を行くそれは
不思議な軌跡を描き
僕の現実を侵犯し
散々侵犯した末

入らない

おそらく
然るべき時が来たら

くるめた過去は綺麗な放物線を描いて
大きく口を開いたゴミ箱の中にしまわれるのだろう


それまでは
梅酒かなんかでごまかしながら
過去と付き合おう
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