濃密な時間の過ごし方/ever
 
一人に流れている時間を消しにいった

葉っぱが枝から落ちるまでの葉っぱの時間

葉っぱの前を通り過ぎた車がかすったであろう少しの時間

それを観察するぼくの時間

それらが風とともに上方、下方、やがて方位など関係なく広がり

空と大地の全体の時間に包まれる

時間をなくした刹那の間

二人三脚が輪になったさらに彼方の呼吸体

また流れ出すであろう個別の時間という宿命性を前に

精一杯共有した





戻る   Point(1)