トイレと紙/m-rod
 
付を知らせるのは
時計でも 携帯電話でもない
唯一の希望 窓だけ
ズボンを下ろした
所謂みっともない姿を
見る事をしない気遣いで
予備の紙を投げ入れた
真っ白で綺麗な結末
部屋から出てもまた僕は
ポテトチップスを食べるだろう
調子がいいときは
思い切って二枚重ねて

純粋には遠すぎて
寒い、と評価を下す
みっともない自分の心を
せめてぐるぐる巻きにする
突風が吹けば三枚
背中にはカイロを貼って
「爺みたいだ」とまた、文句を言えば
「そんなところまで誰も
のぞこうとはしてないよ」
奔放な声
「変じゃないかな」
「うん」 言葉はそれだけ
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