子供だろうが大人だろうがそれが持つ意味はわりと同じことだ/ホロウ・シカエルボク
 
でも両手に余る以上のものぐらいは心は所有することが出来るけれど―あらゆる煩わしさからスピードを持って脱却を図ろうとするとき、その時チョイスされる言葉はいずれにしろ決まってくる―手癖や、逡巡に見えるけれど決してまったく同じではない何か―それはもとより繰り返されるために生まれてくるものだから、それはもとより何度もそうと知るために蓄積の中から拾い上げられるものだから―俺は行き先を知っている列車に乗り込んで遠隔操作で線路を切り替えようとしているのさ、同じものに乗って違う路線に乗り込む手段を模索しているんだ、相互理解よりも選ばなければならないプロセスというのは確かに存在する…俺はプロセスを理解するのは得意な
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