黒猫/xxxxxxxxx
 
ちゃり。

酔っ払いに蹴られました。
水溜りに突っ込み
激しい痛みと
こみ上げる涙を
じっと、堪えました。
見上げた月は
嗤っています。
星たちも
嗤っています。
そうしたらもう
上を向く強さは無くなって
しまって。

下を向いて
涙を零しました。
すると水溜りには
白い猫が映っていました。
月は笑っています。
星たちも笑っています。
波紋
ゆらゆら歪んだ世界では
皆優しく白猫を祝福して
いました。

そして黒猫も
ゆっくりと笑いました。



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