黒猫/xxxxxxxxx
黒猫は
夜を切り取って
産まれました
それなのに
それなのに
夜に呪われていました
星たちは嘲笑い
月には嫌われて
何の意味も持たず
ただ、居場所を取ることを
罪だと感じて
そこに在りました。
白猫は
黒猫の切り取られた跡から
産まれました
それなのに
それなのに
月に愛されていました
星たちは祝福し
夜がその美しさを讃えて
何の憂いも無く
ただ、惜しまれて
すぐに死んでしまいました。
夜です。
黒猫は白猫のことを
思っています。
どうしてあのひとに
呪われてしまったのか
ひとしきり考えたけれど
遂にわからないままで。
どちゃ
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