幽食/ヨルノテガム
 
真っ白で、小さくて、
願望も何もない、ゆで卵の冬眠のような、死と生の、ああわたし
遊んでばかりいられないわ、何かしなくちゃ、何かはきっと
素晴らしくわたしでいられる、消しゴムで消すほどの
存在をまず、形がわたしを苦しめる、目を閉じて見える所が


忘れてしまう



失って過ぎる、

失って過ぎる、


失ったことを忘れたいわ、と過ぎ過ぎていった




一丁、二丁、三丁と豆腐は残り在る。










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