殺しに到る感情のライン/ホロウ・シカエルボク
 
ない感触を生み出したりするものだから、それについて深く考えたりすることはしなくなった、いつかにも書いたことかもしれない、いつかにも飽きるほど綴った…もしかしたら一字一句違わずに俺はそれをここに並べることが出来るかもしれない、だけど、でも
そこにはいつかと同じ感情など微塵もないのだ、殺しに到る感情のライン、俺は獰猛だが盲目な獣の牙をもって、誰かの喉笛を狙い続けている、噛みついたら愛を囁いてくれそうな誰かを、引き裂いたら何かを与えてくれそうな誰かを…俺の牙が好きか?俺の不作法な牙のこと愛してくれるかい…?俺はいつの間にかこんなものになってしまった、誰の言葉を聞こうとしているんだ、誰の感情を変換しよ
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