雑多なもの/かんな
 

恋愛小説がすき。あ。ホント?
恋愛小説買うくらいならコンビニのカウンターにあるような募金箱に募金するよ
これ、最近友達が言ってたこと。
つまりは恋愛小説って募金に協力してるんだね、うん、きっと。


そう、ことばをどうするかって話ね。まとめる。
うん、まとめてひとつの物語ってやつにしたらどうだろう。ありきたりに。
ありきたりなことってステキじゃないか。
そこにすきってことばは入れちゃいけない。これポリシー。


書店で立ち読みしなよ、恋愛小説をさ。
って言い返したんだ友達に、そうすれば買わなくていいじゃないか。
たいがい暇人だよね、ひたすら200ページとかをさ、立ち読みしちゃうんだ。
時間ってものは、たいがい、大切には使われないものなんだからさ。


これで決まったものだね。なにがって。なにがってさ。
蛍光ペンで黄色く染まったことばたちでつくるんだ。
恋愛小説をつくるんだ。
誰にも買われることなく、書店の隅っこで立ち読みされるみたいなね。


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