一瞬一秒と君の記憶/蓮川ヒロ
 

君のくれた翡翠の欠片が、音もなく手からこぼれ落ちて




  一瞬




のうちに足元に近づいて、




   また一瞬




のうちに弾けて散ったんだ。



それが余りに呆気なく自然すぎたからだろうか…。
君の記憶を壊したなんて気づいたのは、







一瞬後の



   一秒後。

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