錆びついた天使の輪/ゆうと
うまくいかないね
ぼくたちは
しんでしまうね
それを
あたりまえだとおもっていたら
いけないよってあたまのうえで
ささやくこえがきこえてきて
ああ きみがかみさまだったら
どんなにいいだろうか かんがえた
・
くりかえす
くりかえす痛みは
いつしか愛おしくなり
そしてまた痛み出す
・
あかいあかい傷口が
ぼくのものではなく
きみの愛だとしたら
うつくしいのだろうか
日なたのそばで
まっしろなカーテンに
くるまっていたいなとおもった
それがとても
しあわせの色に似ているような
そんな錯覚がして
それは現実だった
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