夜海/
中谷 カイネ
夜の校庭で
君と光に興じる
最後の光が消えたとき
君はふっといなくなる
少しあわてて
君を抱き寄せて
その存在を確かめる
そのまま一回キスをしたら
溺れた
お互いに何度も唇を求め合い
砂の上に倒れこむ
ふと空を見上げると
消えることのない光たち
その光を見て
もう一度
君を抱き寄せて
その存在を確かめた
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