冬野/吉岡ペペロ
 
朽ち色づいた

冬野には

朝なのに黄昏れがある

きょういちにち

ひとにはどうでもいいことで

ぼんやり埋められている

すべてが

じぶんに時間を捧げていない

そんな気がして

足るを知らないじぶんがいる

冬野には

朽ち色づいた

光や影がいる

帽子のおっさんが歩いている
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