電話/
瀬田行生
いつからだろう
こんなに思い始めたのは
だって君の声が途切れるたび
心乱される
さっきかかってきた電話
いまも何とか続いてる会話
このまま時が止まればいいのに
時計が十二時を指すその前に
ただ全てがきっと何気なく始まってしまっただけで
この僕はもう戻れないよ
風の音が少し聞こえる電話の向こうの君は
何を思うのだろうか
今楽しそうに話す
君の前で僕は崩れるばかり
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