海鳴り/吉岡ペペロ
 
きみの温度に

ぼくの温度を重ねた

懐かしくて耳鳴りがした

きみと別れて

自由にせつなくなれた

ぼくはえらくなった

きみのことを考える

そんな時間がなくなったから

きみの温度に

ぼくの温度を重ねた

貝がらから海鳴りがした
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