けものみち/しゅう
 
現代の原罪と呼ぶなんてあまりにも馬鹿馬鹿しすぎる
シームレスな日々のなかで埋もれゆくネームレス
開く扉、取り返す獣たちのナマエ
見えぬ敵の正体を明かすためのショータイムは
朝焼けに染まるビルの足元で始まる

聞き耳をたてる前に、君がここで立ち上がる
意味を探す日々のなかで、旅立ちがやってくる
太陽の燃え落ちる朝にそれがやってきても、
何も怖くなんかない
何も怖くなんかない
何も怖くなんかない

輝きの町に光るケモノたちのひづめ
鳴り響く行進は本能の鼓動
振り上げた拳、握り締めた君の炎
叩きつけるアスファルト
鳴り止まぬ歓声はやがて命呼び覚ます雨となるだろう

燃え上がる平原に平然とたたずむ
打ち砕くファンタズム

稲妻の閃光が平行線上から、
かき鳴らす咆哮の指し示す行動心理学的衝動
を僕はどうしよう
ありふれた羅針盤、からはあふれでた裸体
零れ落ちる肉の一筋をがむしゃらに掴む
それが誰かの手なら爪のあとに赤く血が滲む
だろうが、

離すな

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