いくつもの種類の赤/ホロウ・シカエルボク
 
身で照準を合わせるように…俺はそれが月を落とすことを想像しながら何度か突いてみた、もちろん月は微動だにしなかった、そもそもこんな小さな刃のことなどやつには少しも見えていないのだろう…俺は首の傷を強く叩いた、収まり始めていたやつらがまたざわざわと騒ぎ出す―俺はもうそんなことに注意を払わなかった







友人たちよ、俺の首筋に食い込んだ錆びた刃に、何か気の利いた名前をつけてやってくれるかい…











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