そこにもう生温かい宿命の感触は無いとしても/ホロウ・シカエルボク
判ってるだろう
お前がお前自身である限りそれは最後の手段だ、判るだろう、責任とは
自分で貫くことの出来る何かさ、自分で貫くことの出来る何かを
長い時間をかけて構築したやり方でやり通すことだ
判るだろう、それはまだお前の手の中にあるのか
少し試してみろ
少し試してみろよ
お前の腕に牙を突き立てて、どれほどの血が流れるか、それを知ることが出来たら
もう少し、続けることが出来るだろうさ、もう少し
忘れずにいることが出来るかもしれないぜ
誇りを忘れるな
俺たちはまだ野性の中に居る
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