その時こそ僕はハローって言う/ホロウ・シカエルボク
 


何処に居るかなんてもういい、誰と居るかなんて
いちいち説明しなくてもいいのさ
居てくれればそれでいい、君が君として
どこかで生きていてくれれば
守らなくちゃいけないものだから約束と呼ぶわけじゃないんだ、じゃあなんだって聞かれても
うまく、話すことは出来ないけどもさ


こう考えたらどうだろう、例えば僕たちの間にある距離は失われた路線のようなもので
もうなにもその上を走りぬけることは無いけれども
その間は確かにふたつの終点でつながっている、君は僕の駅に
時々伏目がちな感じで合図を送る、僕は君の駅に
不自然なほど明るい態度でよく見えるように答える、そして君は
そんな態
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