夢枕/
信天翁
ねこぜのまるみに
情熱のあせた夕陽がそそぎ
鼻粘膜にむけて
消長のシルエットがとびかかる
うすむらさきは西の空
その隙間から他国のいずみがあふれ
娑婆のえにしがゆらいで見える
近未来のひとょ
ねむりのほとりにえにしがにじむとき
透明な梵鐘が聴き取れないかい
青い丘の雑木林を越えて
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