鳥の目は珠のようだった/
鎖骨
青くて透き通っているけどどこか昏い
鳥たちの顔
仄かな灰の匂いを降らす翼
その背に戴いた空
かぜと名づけられたものがまた去っていった
羽毛の温もりを滑って
私の傍らを
見上げることが重くつらく億劫で
空しさや哀しみを連想させられるときは
地を翔ける像のまた鮮やかに多弁であったことを
さえずりももろともに黒鉛で複写した
いつだって影のほうにより親しかったけれど
それらの嘴と共にかつては歌った
確かに歌ったのだ、
私たちは
戻る
編
削
Point
(3)