鳥の目は珠のようだった/鎖骨
 

青くて透き通っているけどどこか昏い
鳥たちの顔
仄かな灰の匂いを降らす翼
その背に戴いた空
かぜと名づけられたものがまた去っていった
羽毛の温もりを滑って
私の傍らを
見上げることが重くつらく億劫で
空しさや哀しみを連想させられるときは
地を翔ける像のまた鮮やかに多弁であったことを
さえずりももろともに黒鉛で複写した
いつだって影のほうにより親しかったけれど
それらの嘴と共にかつては歌った
確かに歌ったのだ、
私たちは






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