白昼夢/しもつき七
 





暗くならない昼
やかましいようなのに、少しもうるさくない
だからよけいにこわいのですと
いたくないのに血
ながれる
とまらない
のは




盲目になれ
視力も平熱も当てにはならないなんて怒って
ぬるい昼
つめたい森



きみには光がみえなかった。森でなければ海だった。迷子になってしまいたいと泣いて叫んだ(できるだけ真摯に)たぶん呼吸しかないんだよ



帰ろうとすると、両足がなくなっていた

戻る   Point(30)