書簡−瞳の道筋−/
構造
そのまま保存された陰気な
表情をうかべながら、眼鏡越しにすべてを分析するかの瞳をいまだもちあわせている
ということ。そのときに感情の複合体が電子レベルの条件反射の律動によって
展開されているところまで見て、かれのひとりごとはより速くなることでしょう
そして誰にもききとれないような口調で口汚く、この擬似生命について語りだすに
きまっているのです。カイガラムシの群体が、赤を形成しているようなものだ、と
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