橋、滝に続く小径で/たりぽん(大理 奔)
 
雨滝に続く道は
聖堂のように光がそそいでいます
昼下がり、ステンドグラスの森が
橋に季節の色を映して
敷き詰められた落葉の絨毯は
通り雨の跡のように
濡れていてるのです
長い階段を下りていくと
ちいさな朱い橋がみえます

橋の向こうに道は続いています
境界線を越えていくというかたちが
遠い音を立てて砕け散った滝から
流れ出したものを越えていきます
冷たくて透明なものを
越えていくのです

   橋でいいと思うのです
   世界を変える、とか
   悲しませない、とか
   そんな嘘はつきたくなくて
   ただ、はるか彼方まで
   いつまでも届いていきま
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