根道についての覚書/がらんどう
 
り、明治38年「近代根道の父」と呼ばれる東郷子爵が根来寺に伝来していた古武道「神流太一根法」をアレンジして近代スポーツ化し、西洋世界で数多くの他流試合を行って広めたことに端を発する。元来は、僧侶が禁欲のための修行として行っていたものらしく、古書には「焼けた砂と冷水へ交互に差し込む」「男根の力のみで鉄の重りを持ち上げる」などの修行法が記されているが半ば眉唾であると思われる。また、弓削道鏡を開祖とする伝承も残っており、道鏡と和気清麻呂が天皇に御前試合を奉納し敗北した道鏡は失脚したとも伝えられるが、これなども話が出来すぎておりおそらくは眉唾であろう。

同様の武術は古代ローマにおいても存在し、これな
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