『別離』/にゃんこちゃん
 


その面影が
浮かんでしかたがない

なんであんな優しい人と
別れたんだろうって
今になって、思うのさ

十三夜の道で別れた人は
黒い子猫を抱いたまま
泣いていた。

いまでもその場所に
立っている気がするよ

「ねぇ、いつか一緒に
蛍を
見に連れて行ってね」

とうとう、
ほかには、何もねだらなかったよね

もう、蛍を見ることも出来なくなった

十三夜の道で別れた人は
黒い子猫を抱いて
泣いていた





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