ガマンだらけの優しさになってしまったな/うおくきん
情の証さ。
「あたし、Yのこと、傷つけた?? なにが悪かったの????」
そんなこともわからない君の無邪気な残酷さが僕を最後の最後に一番おもっきし傷つけたよ。
何回説明したのよ、何回イヤそうな顔したのよ、それでも君は変わろうとしなかったじゃないか。
さよならら。
さよならら。
まあ、傷は癒えるものだ、僕は療養期に入ろうと思う。
君も療養期に入っておくれよ。病後しばらくは安静にね。
とち狂って堕ちちゃダメだよ。強そうには見えるんだけど、いつもギリギリな君は意外と簡単に壊れそうだなあ。
それだけが本気で心配なんだ。心配だなあ。
僕に「情」はなくなった・・・わけではないのか。
でも、僕はジル・ド・レのような鬼畜になるしかない、自分が大事だから。
僕の人格が、君の猛毒で汚染されていくのにもう耐えられないんだ。
涙も拭かずに、さよならら。
笑顔を作って、さよならら。
感謝を忘れず、さよならら。
想い出殺して、さよならら。
とにもかくにも、さよならら。
戻る 編 削 Point(4)