春に/ようちゃん
春の
あわい光に心が揺れた
あふれる涙が
桜の花びらと一緒に
散った。
あたたかな日差しは
私をつつみこんでくれるのに
心は冬の空のまま
遠く続く憂鬱な空に
そのまま溶けていってしまいたい
私を一人にして!!
とは言ってはみたものの
本気で皆を振り切って
孤独になってみる勇気なんてさらさらない
さびしいねぇ、さびしいねぇ。
そんな言葉が
いたずらに響く。
花を見ていたら
涙がこぼれた
だってとても優しかったから
こんな私に。
悲しいなぁ
私のスズメのような心も
桜の花や春の光のように
素直で美しかったらいいのに
戻る 編 削 Point(1)