セツナイ/山崎 風雅
 
 冴えわたるのが空なら
 曇り濁るのは僕の心

 色めく街路樹をくぐり囁き合いながら
 温まるのが恋人同士なら
 寂れた時代遅れの廃屋に
 うち捨てられた萎れた花は僕の心

 幸せを競い合い
 網の外にあこがれながらも
 モニターに映る鮮明な人造の夢に
 今日も酔うのか きみよ
 悪酔いするなよ

 
 チリユクハナハ
 セツナサヲ
 ウタウ


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