物語の不在すら切なくて/ようちゃん
 
物語の不在すら
切なくて

言葉は失速する

結び目をほどかれて
心と体はばらばら

言葉をなくした君は
数字を失ったアルキメデス

百億光年の孤独の真ん中で
真実のすぐそばを
くるくると回る

君のコンパスが
動きを止める前に

いっそ星になってしまえばいい
瞬く間に何かを叫んだら

きっとだれか
気づいてくれるかもしれない
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