11月、やつれた馬とはぐれた鳥、初めからそこに居る魚と外側から内側へ帰還する俺/ホロウ・シカエルボク
うしたタイミングの聴き方を忘れていたのだ…俺は矢のように砂浜を目指した、愉快になって笑える限り笑いながら、それでも不思議に身体は砂浜を目指すのだった、少しも衰えることなく…俺は死に場所を探すやつれた馬とは大きくかけ離れた場所に居た、
それが砂浜だった
砂浜に立ちあがった俺は新しい感電を始め…力尽きて朝になるまで砂の上で眠った
目覚めると、誰かが俺を見下ろしていた、何の変哲もない年よりだった―「どうした、溺れたのか」俺は眠い目をこすりながらゆっくりと上体を起こした、言葉を思い出すまでにしばらくの時間がかかった「違うよ」
「違うよ、勝ったんだ。」
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