痴態女砲号/雑魚ヒロシ
 
目覚めると女の身体は何十メートルもの大きさになっていた千切れた服を破り捨て裸のまま扉を開けると女は新しい一歩を踏み出したギャンブル狂いで借金まみれになりそれを責められ口論の末に妻を刺殺しこれからどうするか半ばやけになりしかし逃亡の算段を練ろうかと思いつつ歩いていた中年の男達夫その裸足の一歩に踏み潰されて死んだ

数歩歩くと空腹に目が回った女はいまの自分の背丈ほどの真新しいマンションに目をつけた越してきたばかりの最上階の部屋で深夜までかかり公務を終え帰宅し新妻の新鮮で豊満な肉体にむしゃぶりつきはじめた夫裕輔とその交歓に喜びの声を上げ始めた妻流亜はベランダのガラス戸に巨大な視線を感じると扉は破られ
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