詩は詩、書き手は書き手、なのかどうか/白井明大
 
登場人物といったことになるでしょうか。

小説を読み、ドラマを見ていて、この登場人物が好き、この登場人物は否定したい、ということがあるように、詩の作中主体に好悪の感情を抱いたり、否定の考えを表明することがただちに、詩の批評につながらないようには思います。

ただこの点も、私小説や事実に基づいたドラマなどがあることを考えると、<作品=作者>かどうか、といった面にふれてくるようにも思えてきます。

作中主体がかならずしも書き手であるとは限らない、というお考えであれば、異議はありません。
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