diva/エスカルラータ
 



生活のために消えゆく詩人
嵐の夜よ
おまえはもう
アイツを連れてくる事はないのか

たくさんのものを見送っていく
蒼いあなたは
さびしみを歌う
霊的なまでの美しさで
新たな宇宙を生成する声で

(赤裸々なハイトーンは運河を越えて、どこまでも窓を)

(刺して、)


赤い殴打
みずみずしく
果物の様に輝きを放つ

(ナイフのケースなんて)

(いらない)


eyes
紐解き揺れる
光雪の美の
静けさを得た中庸の中で
羽根が濡れてゆく水面の音に
いつまでも耳を浸していた、
あの冷たく冴え渡る樹皮の無情に
星を掲げたグラスを添えて―




掬おうとする気概だけが
霧散した、雨の形を


拾おうとして





戻る   Point(5)