Sunny Day/ホロウ・シカエルボク
お前は
晴れた空のもとに居た
晴れた空のもとに居て
果てしなく涙を流していた
生きてることが嬉しい、馬鹿みたいだけど
お前は言葉を詰まらせながらそうつぶやいた
神の不在を信仰していた時代
暗い心を抱きしめていた時代
お前のそばには悪魔が寄り添っていて
俺を憎むように囁きながら目を光らせていた
どうだ、水晶のように突き抜けた空の碧さ
お前は生きていることを知って
再び俺に笑いかけた
どんなふうに笑い返せばいい
生まれたての子供のような心のままの笑み
純粋さにたじろいで俺もまた涙を流した
塗装の剥げ落ちた古い家屋の
焼け焦げたある部屋に
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