「ともだちの、うた」/長谷川智子
 
はては
 消えて行ってしまう
 いつだったか
 2人で読み合った桜沢エリカの本
 このぐらいの思い出が
 頭に残ってるくらい

 でも
 やっぱり
 要するに
 彼女といると
 楽
 自分に
 しっくり
 くるし
 自分でいられる
 それは
 ずっと
 あった
 時に
 家族よりも
 近くに
 いたような
 印象がある

 日はまた昇り
 くり返す

 くり返す
 くり返す
 エネループ

 ループ


 …

 あれから
 さらに何年か経った
 ある朝
 電話が鳴った
 母と誰か
 聞きなれた声が
 セッションしてる
 しばらくして母から
 「んじゃ、あまねに代わるね〜 けいちゃんからぁ〜」
 思い出した!
 彼女と
 私との間よりも
 彼女と
 私の母との間のほうが
 イイ
 出ようか出ないか
 出ないか出ようか

 …

 「もしもし・・・」




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