昨日は孤独な世界?/錯春
 
それを理解していないわけではない。ただ、行動について、常に明確な理由を求めることが、女の子には多いだけだ。たとえそれが虚偽だとしても)

ケイタは枕元に転がったコンドームを手に取る。
中にはまだ暖かい精液がたぷたぷ揺れていた。
彼はのそりと起き上がり、ジャグジーバスへと歩み寄る。

(しなくていいならしないのがいいよ。ほんと。俺はwiiとか、PS3とか、X-BOXとか、そーゆーのをしたいの)

コンドームを蛇口にくくりつけて、ゆっくりと水道を捻る。

ケイタは、女の子逹に対して、申し訳なく思った。
自分がいつも悪者にされるのは、自分がペニスという凶器を持っているからなのか。
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