昨日は孤独な世界?/錯春
ェチシスムを生み出すとしたら、僕はどちらも得ているから、恐れるとか、そういうの、感じないのかもな)
タマトは貧弱な胸を摩りながら、そっと向かいのアパートを見上げる。(向かいのアパートには、タマトと同じくらいの若者が多数住んでおり、時折、セックスに勤しむ裸の尻が窓から見えたりした)。
タマトは己の身体のことを、あまり深く考えない。考えれば考えるほど、安っぽいナルチシズムに食い荒らされる気がしたからだ。
タマトは、自らのペニスを扱きながら、カレンダーの日にちを数える。次の生理が来るまで、あと数日だった。
(僕は一生セックスなんて出来ないのかもしれない。多分、僕が僕の裸を見たら、ドン引き
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