昨日は孤独な世界?/錯春
 
いに白く、滑らかそうだった。

(アイツはきっとセックスしたことあるんだろうな。羨ましいな)

素直な羨望の感想を述べて、タマトは自分をいじくる指の動きを早める。コスプレ、陰毛、肉体改造、獣姦といったフェチシズムが存在しない彼にとって、セックスにおける劣等感がもたらす羞恥心が、自慰の一番のオカズだった。

(明日、ゴミだしのとき、もし誰かに声を掛けられたら、そいつとセックスをしてやろう。それが男だったら、僕が膣口を、それが女だったら、僕がちんちんを使えばいいことだ。うん。あー。だめだめ。イキそう)

タマトは放出の快感に身体を痙攣させる。
いつの間にか、向かいのアパートの男の子の
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