ネットと作品/ふるる
ネットから生まれたいわゆる「作品」の価値と可能性について「共同体意識」という観点から考えてみた。
掲示板(主にネット内)というのは「読者であり作者である」ことが可能な世界である。(ネットの掲示板での不特定多数の書き込みを本にまとめた「電車男」が好例だが、現実の掲示板に貼りだされたものをまとめた「生協の白石さん」などもある)その世界では、「オリジナル」「著作権」「消費者としての読者」「提供者としての作者」という権利や上下関係や境界があいまいである。数百万部という販売数で出版界を驚かせている携帯小説においても、「読者がいたからこその空気感、一体感が作者の支えになっている。」(1)「『魔法のiら
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