邂逅/ever
真実をさらせば壊れてしまう極限の中心であろう囲いの中心付近で
僕は線となり点を回避していた
やがて来る終末と出発を猶予し考えるほどの長さはあれども
食道から胃にかけての腑に落ちた感覚は絶対訪れない
少々の振るえとうつ伏せや映像、音声、活字が適当に編まれていなしてくれた
それらは旋風のような広がりを期待して享受されていたが、結果として収斂をもたらす
安定剤となった
しかしこうして描かれた道に意味はなくとも存在に意義がある
歴史という布はやがてひと時の安寧を与えてくれる服となって売り出された
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