思考 [uno]/
依
りあえず、その中でしか生きられない
酸素のようなもの
動かし、燃焼し、融け、奪う
記憶も感情も
どうしたって色褪せていくのに
留め置けぬものを留めようとする
忘れるという
防衛本能に抗いながら
www.
繰り返す思考の波を
曖昧なまま空に放つ
(世界はそこに不在なのに)
(けれども、そこにはちゃんとあるのに)
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